脳の健康寿命を延ばすカギ
- eriko ito
- 10月7日
- 読了時間: 4分
更新日:10月13日

hanahanaの森では、健康脳トレ!ウェルネス朗読教室を開講しています。
これは、音読が脳の活性化に繋がるという研究結果に基づき、また、長年朗読教室で受講生さんと携わる中で、朗読を続けている皆さんの様子や体験を元に、私自身が朗読は音読の一歩上をいく脳トレができると確信し、その中から生まれたhanahanaの森のオリジナルメソッドです。
さて、表題に書きましたが、「脳の健康寿命を延ばすカギ」
そんな事ができるならすぐに取り組みたいと思われる方も多いのではないでしょうか?
「認知症」と長年向き合い研究されている方はたくさんいらっしゃいます。
その研究の中で、歳を取り、たとえ脳が委縮しても認知症と生涯無縁でいられる秘訣がわかったというのです。
それは、脳の健康寿命を延ばすカギ、「認知予備能力」を蓄える生活をすることなんだそう。
果たして、認知予備能力とは・・・?
認知症は、脳の神経細胞が障害され、記憶や学習、判断などの機能が低下し、日常生活に支障が出てきた時に認知症と診断されるそうです。
一方、日常生活に支障をきたすほどではないが、同じ質問を何度も繰り返したり、物忘れが多くなったような、正常な状態と認知症の狭間にある場合を「軽度認知障害」と言うそうです。
この、「軽度認知障害」の段階であれば正常な状態に回復が可能ということが複数の研究で明らかになっていて、2017年に報告された、とある研究機関の発表によると、軽度認知障害と診断された人の半数(46%)が正常に回復したそうです。
また欧米では、認知症になる人の割合が減少しているのだとか。
その原因ははっきりとはわかっていないようですが、ひとつの推測として「教育水準の向上」があるのではないかと言われています。
つまり、知的な刺激を受ける教育期間が以前よりも長くなったほか、学ぶ習慣がある人はふだんから頭を使うことに抵抗がないため、認知機能が落ちる速度も遅いと見られています。
日頃から食生活や禁煙など生活習慣に気を付ける工夫や実践ができるのが、教育をしっかり受けた人が対応できている傾向があるようです。
そして、脳をよく使い鍛えた人は「認知予備力」が充実し、脳が委縮しても認知症は発症しにくいそうなのです。
脳には脳細胞が減少しても状況に応じて回路をうまく操りながら対応しようとする「予備能力」が備わっていて、これはアメリカの修道女を対象にした研究結果から裏付けられています。
その研究が、世界的に有名な「ナン・スタディ」という研究とのこと。
アメリカの修道女(ナン)を対象に1991年から毎年認知機能テストを行い、亡くなると必ず解剖して脳を調べるのだとか。
それによると、脳に病変が認められた修道女のうち、生前に認知症を発症していなかった人が8%も存在していたのだそう。
中でも注目されたシスター・バーナデットは認知機能テストで毎回高得点を取り続けていて、亡くなる直前まで修道院の務めをこなしていました。
ところが死後、彼女の脳を解剖してみると、アミロイドβというアルツハイマー病の原因となる物質が脳内に沈着し脳が委縮していたのです。
認知症を発症しなかった修道女たちは日々自身の役割を果たしながら過ごし、奉仕活動にも積極的だったと言われています。
また、若いころに言語能力が高かった修道女が歳を取っても認知症になりにくいことも明らかになっているそうです。
若いころに言葉が豊かだった人は、その後の人生においても他の人と活発にコミュニケーションをしたり、多くの書物に親しんだりして脳を絶えず刺激していたと思われます。
こうした毎日の暮らしが彼女たちの脳の「認知予備群」を高く維持し、認知症の発症から免れたのだと考えられています。
認知予備能力とは、日々、脳に刺激を与える生活を送れば、たとえ脳が委縮しても認知機能を支える力が蓄えられ、脳の健康寿命は延びて認知症を発症せずに天寿を全うする事が可能になるという事のようです。
まさに、【健康脳トレ!ウェルネス朗読教室】は、書物を読み、朗読をすることで言語能力高まり、受講生さん同士でコミュニケーションも取りれる!!
認知予備能力を蓄えるにはうってつけの方法の一つではないでしょうか?
2025.10.07


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